CES 2021 で Phantact を展示しました

CES 2021 にて、「Phantact: the Proteus Effect in the Real World」というテーマで出展しました。CESとは、毎年年初にアメリカ ラスベガスにて開催される、最先端技術を用いる世界中の企業や研究機関が一堂に会する世界規模の展示会です。CES 2021 については昨今の情勢を鑑み、ラスベガスでの実地開催ではなく、2021年1月11日(月)~2021年1月14日にオールデジタルにてオンライン開催されました。それに加え、本学が参加するJAPAN TECHの企画の一つとして、東京 有楽町にてCES2021と連動した展示が2021年1月9日(土)~2021年1月17日に行われました。

プロテウス効果という、バーチャルリアリティ環境で使用するアバタ(自分が操作するキャラクタ)の見た目がユーザの行動や思考に影響を与える、といった心理効果が知られています。我々はこのプロテウス効果を日常環境で利用できることを目指しています。実現のために、ユーザが頭部の後方上部からの視点で自身の姿を見つつ周囲の環境も確認できる三人称視点の仕組みを構築し、ユーザの後ろ姿にアバタの後ろ姿を重ね合わせることでプロテウス効果を生じさせるシステムを開発しています。これまでに三人称視点の環境でもプロテウス効果を生じさられることを確認しています。日常環境でプロテウス効果を利用できることで、緊張せずに人前で話せるようになることや、利他的行動が取れるようになることが期待できます。

担当: 磯山直也(助教)、鹿内裕介(M2)