2023年1月5日(木)~1月8日(日)にかけて、アメリカ ラスベガスのSands Expo & Convention Center等にて開催された「CES2023」において、本学が参加する JAPAN TECH パビリオンの企画の1つとして、大塚さん(M2)の研究成果である屋内のCO2濃度分布を可視化できるARシステムを展示し、大勢の人に体験いただきました。
CESとは、毎年1月にアメリカ・ラスベガスにて開催される、最先端技術を用いる世界中の企業や研究機関が一堂に会する世界規模の展示会です。日本企業も多数出展を行っており、近年ではメディア等でも大きく取り上げられ、コロナ禍前のCES2020では約4,000社が出展し、約17万人が来場するなど、世界的にも注目度の高いイベントです。
担当:大塚 真帆, 河野 真有香, Monica Perusquía-Hernández, 磯山 直也, 内山 英昭, 清川 清
出展テーマ:「Ventilation and indoor air quality visualization: a 3D representation of CO2 concentration in Augmented Reality (AR)」
(紹介文)
―換気と室内空気環境の可視化:ARによるCO2濃度の3D表現―
ARグラスをかけると現在の部屋のCO2濃度が三次元的に見えるシステムを提案します。近年、ウイルス感染対策のひとつとして換気が注目されています。実際に、学校やオフィスなどでは適切な換気の目安としてCO2モニターの利用が増えています。しかし、CO2濃度の数値に馴染みがないためわかりにくいという課題があります。
そこで、ARグラスをかけると本来は見えないCO2濃度の状態や変化が三次元的に見えるシステムを開発しました。空気が淀みやすい時間や場所が直感的に分かるため、適切なタイミングで換気したり、机やエアコンなどの家具の配置を検討したりする助けになります。また、センサの位置を自動的に認識するので手軽に使えることが特徴です。設置型センサだけでなく、センサをつけた移動ロボットが自由に室内を移動してCO2濃度を計測します。
CES2023での展示では、実際にARグラスをかけて現地のCO2濃度の様子を見られるようにしており、本システムを体験していただける予定です。