2024年9月11日〜13日に名城大学で開催された、第29回日本バーチャルリアリティ学会大会にて、パニアグア君(M2)、大橋君(M2)、木村さん(M2)、太田君(D1)、古谷君(九州大学、共同研究の成果)、平尾助教が6件の口頭発表を行いました。また、岩崎君(M2)、パニアグア君、太田君、古谷君が4件のデモを行いました。これらの発表に対して、以下の3件を受賞しました。
(受賞)
- 学術奨励賞 技術・芸術展示部門「Tape-ticsを用いた新たな触覚ツールキットの開発と応用」パニアグア カルロス 他
- 学術奨励賞 口頭発表部門「重さ表象に関わるエッセイの質的分析を通じた重さ知覚誘発要因の探索」平尾 悠太朗 他
- 触覚若手の会 ベストプレゼンテーション賞「指先接平面の傾きを用いた形状提示装置」太田 裕紀 他
(口頭発表)
- 1A1-07: “重さ表象に関わるエッセイの質的分析を通じた重さ知覚誘発要因の探索”
〇平尾 悠太朗、畑田 裕二 - 1E1-05: “Tape-ticsを用いた新たな触覚ツールキットの開発と応用”
〇パニアグア カルロス、太田 裕紀、平尾 悠太朗、ペルスキアエルナンデス モニカ、内山 英昭、清川 清
「Tape-tics」は、柔軟なフレキシブル基板に小型振動子を配列したテープ型デバイスである。任意の長さに切り取り、任意の場所に貼り付けることができ、特定の部位に合わせた設計や複雑な配線が不要である。開発したGUIコントローラを用いて、任意の触覚表現をプログラムすることが可能。さらに、マイクロコントローラに様々なセンサーを組み合わせることで、多様な用途に対応できる。本論文では、このTape-ticsを用いたさまざまな応用例を紹介する。 - 1A2-07: “Slide Redirection: 視覚と手すりのスライド触覚の相互作用によるリダイレクテッドウォーキング”
〇大橋 夢叶、松本 啓吾、平尾 悠太朗、ペルスキアエルナンデス モニカ、酒田 信親、内山 英昭、清川 清
Slide RedirectionはVR空間での移動感覚を変容させるシステムであり,従来の視覚操作のみの並進方向のRedirected Walking (RDW)に加えて,触覚の提示を行う.ユーザの歩行に合わせて回転する円形状の手すりにより握る際の摩擦のような触覚を提示し,並進方向のRDWを拡張する.実験の結果,Slide Redirectionを利用した際に手すりのスライドゲイン = 2.69の場合に並進ゲイン = 2.67 ± 0.39を提示可能なことが分かった.また,スライドゲインをより大きくした場合に移動距離が実際より長いことに気づく検出閾値が並進ゲイン = 3.00以上である可能性が示唆された. - 2D1-09: “ステレオタイプを強化・軽減する準備作業がプロテウス効果に与える影響”
〇木村 江梨花、Genay Adelaide、中野 萌士、平尾 悠太朗、Perusquía-Hernández Monica、鳴海 拓志、内山 英昭、清川 清
プロテウス効果とは,自分のアバターの外見を観察することで,アバターのステレオタイプに合わせて行動や態度が変化する現象を指す.この効果はユーザの行動変容を促す一方で,否定的な行動を意図せず引き起こす可能性があることが示唆されてている.そこで本研究ではプロテウス効果を弱める方法を検討するために,ステレオタイプとは逆方向の情報の教示を行うことでプロテウス効果への影響を探る. - 3C2-03: “フレネルシェイプ:各指先接平面の傾きを操作する形状提示装置”
〇太田 裕紀、平尾 悠太朗、ペルスキアエルナンデス モニカ、内山 英昭、清川 清
日常生活において人々は多様な形状の物体を把持・操作する.同様に,バーチャルリアリティ環境においても,形状を提示することが臨場感向上に寄与する.既存のハンドヘルド型形状提示装置は,指先相対位置の固定やピンアレイを利用して形状を提示しているが,これらの方法では各指先接平面の傾きという重要な感覚を再現できていない.そこで本研究では,主として各指先接平面の傾きを提示する新しい形状提示装置を提案する. - 3E2-01: “仰臥位でのVR体験向け非装着型空中浮遊HMDの基礎検討”
〇古谷 佳輝、矢作 優知、菊池 知世、余合 彩子、清川 清、福嶋 政期
(技術・芸術展示)
- 1G-02: “仰臥位のVRユーザに対する姿勢錯覚を誘発可能な回転せん断刺激提示ベッド型システムの基礎検討”
〇岩崎 晃大、平尾 悠太朗、萩森 大貴、ペルスキアエルナンデス モニカ、内山 英昭、堀江 新、清川 清
仰臥位をVR体験に活用するためには,仰臥位のままで立位を認知させる感覚を提示することが課題である.そこで本研究では,仰臥位から立位への遷移を模倣した視触覚刺激を提示することで立位錯覚を誘発し,姿勢認知を一致させることを試みる.触覚刺激には回転せん断刺激を用いる.本稿では,仰臥位から立位への姿勢遷移の第一歩として,仰臥位から座位までの姿勢錯覚を誘発するために試作したベッド型システムについて報告する. - 1G-23: “Tape-ticsを用いた新たな触覚ツールキットの開発と応用”
〇パニアグア カルロス、太田 裕紀、平尾 悠太朗、ペルスキアエルナンデス モニカ、内山 英昭、清川 清
「Tape-tics」は、柔軟なフレキシブル基板に小型振動子を配列したテープ型デバイスである。任意の長さに切り取り、任意の場所に貼り付けることができ、特定の部位に合わせた設計や複雑な配線が不要である。開発したGUIコントローラを用いて、任意の触覚表現をプログラムすることが可能。さらに、マイクロコントローラに様々なセンサーを組み合わせることで、多様な用途に対応できる。本論文では、このTape-ticsを用いたさまざまな応用例を紹介する。 - 3G-19: “フレネルシェイプ:各指先接平面の傾きを操作する形状提示装置”
〇太田 裕紀、平尾 悠太朗、ペルスキアエルナンデス モニカ、内山 英昭、清川 清
日常生活において人々は多様な形状の物体を把持・操作する.同様に,バーチャルリアリティ環境においても,形状を提示することが臨場感向上に寄与する.既存のハンドヘルド型形状提示装置は,指先相対位置の固定やピンアレイを利用して形状を提示しているが,これらの方法では各指先接平面の傾きという重要な感覚を再現できていない.そこで本研究では,主として各指先接平面の傾きを提示する新しい形状提示装置を提案する. - 3G-29: “仰臥位でのVR体験向け非装着型空中浮遊HMDの基礎検討”
〇古谷 佳輝、矢作 優知、菊池 知世、余合 彩子、清川 清、福嶋 政期